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2009/10/12
【第96回】小論文の書き方3 日常生活の範囲を広げる


前回は、「特定の話題に詳しくなると、色々な話題にも関心が広がる」という話をしました。学生の中には、日常生活の範囲を限定していて、外の世界との間に深い溝があるように、見受けられる人がいます。自分の体験したことには興味がわき易いし、そうでないことは遠い世界のことになりがちです。今回は、日常生活の範囲を少しだけ広げてみることを、お勧めします。

端的なのは旅行です。友人に誘われて、どこかに旅行することになったとします。始めは漠然としたイメージしかないかもしれません。しかし出掛ければ、観光スポットを観て回り、名物料理を食べるなど、色々なことを体験します。そうすることで地理・歴史・文化に触れます。旅を終えた後も旅行先がメディアで取り上げられれば、興味をもって接することができるでしょう。

このように日常生活の範囲を広げるとアンテナも広がり、多くの情報を積極的に得て、色々なことを考えられるようになります。そこで得た知識と、感じたり考えたりしたことが、答案の作成にも反映されるでしょう。旅行とまではいかなくても、今まで行ったことのない街を歩いたり、経験したことのない何かを実行したりすることは、同じ効果を期待できます。

本稿では答案に「書くべきことが思い浮かばない」人を対象に、書くべきことが生まれるきっかけを考えてみました。次は実際に文章を書いてみてください。書くべきことがあれば、回答欄を埋めることはできると思うのです。書いてみれば、より上手に書きたいと思うでしょう。ここまで来れば、種々の文章表現の方法論が、参考になるでしょう


 


■■■PROFILE■■■
池田 善英(いけだ よしひで)
ビジネス心理科 准教授。文学修士。
担当科目/心理学概論
専門分野/社会心理学。
主な著書/「こころの科学」アートアンドブレーン。

 
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