東京成徳短期大学 TOKYO SEITOKU COLLEGE Mind・Children・Communication
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2009/07/13
【第86回】“BRAIN”を学ぶ


  図書紹介:池谷裕二 『進化しすぎた脳』 (講談社 2007)  

TVドラマで「MR BRAIN(ミスター・ブレイン)」が放映されています。
「MR BRAIN」は、木村拓哉扮する脳科学者が、事件のトリックを脳科学の視点から解決していくという科学捜査ものです。

近頃は脳トレのゲームも盛んらしく、脳科学の分野が注目されているようです。そのなかで、大脳生理学の最前線についてわかりやすく語っているのが上記の『進化しすぎた脳』という本です。面白くてワクワクする内容ですので、今回紹介してみたいと思います。


 


皆さんの持っているカメラはどれくらいの画素数がありますか?
私のデジタルカメラは約400万画素、携帯のカメラは約200万画素でした。携帯カメラの画面がやや荒く感じるのは当然でしょう。
ところで、私たちの目の網膜にはどれくらいの視神経があるのでしょうか?
…約100万個だそうです。多いといえば多いのですが、カメラにすると100万画素ということになります。ということは、私たちの目は、携帯カメラの半分ほどの量しか視覚を感じるポイントを持っていないわけです。

 


しかし、見ているものが荒い画素数で撮った写真のようにざらついたり、点と点をつないだようにカクカクして見えたりすることはありません。
近視とか遠視とかはあるでしょうが、どんな写真より、まざまざとはっきり感じられます。
それはなぜか…まさに人間の脳が、私たちが見えるように補正しているためだそうです。

だいたい、網膜には神経が集まって像が結ばない盲点と呼ばれる部分があります。けれども、私たちの視覚の中で盲点の黒い円が映っていることなんてありませんよね。
脳が補正し修正をかけていることはすぐに気づきます。

などというのは、ごく一部のこと。
紹介したいことは山ほどあります。
よくも人類はこうも進化してきたものだ!
人類の一員として、進化に参加できる皆さんも、自分もなんと幸せなことだろう!
と感じないではいられません。

人間や宇宙や自然の不思議に目を向けることは、
将来の夢を語ったり、小説を読んだり、映画を見たりすることと同じように
想像力をふくらませることのできる楽しい時間です。

 


■■■PROFILE■■■
田中 真理子(たなか まりこ)
経営学部経営学科准教授(就任予定)。文学修士。
担当予定科目/日本語表現法・プレゼンテーション論・プレゼンテーション演習A・ビジネス表現トレーニング・日本文学
専門分野/日本文学における表現研究 
主な著書/『別離・一路』『金子みすゞの世界』『斎藤茂吉』など。

 
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