| 2009/06/29 |
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【第84回】心理学の平易な良書
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大きな書店に行くと「心理」のコーナーには、様々な書物が並んでいます。しかし一般の人に向けて平易に著しながら、「心理学らしい」書物は非常に少ないと思います。ここで「心理学らしい」とは、過去の研究を踏まえて仮説を立て、実験や調査によって実証するものです。心理学の良書には、バーナビー・ロスの「Xの悲劇」にも似た、快い読後感があります。
数少ない平易な良書として、『日本の子どもと自尊心 自己主張をどう育むか』(佐藤淑子,中央公論新社,2009)を紹介します。本書は日本人の子どもの自己主張に親が及ぼす影響、その中で自尊心が及ぼす効果について述べています。発達心理学・教育心理学・社会心理学などの知見を、広く踏まえています。因子分析や分散分析などの統計技法は、一般書では割愛することが多いのですが、本書では数値を挙げて説明しています。
一般の人が、心理学の考え方や研究法を知る上で、良い教科書になるでしょう。心理学関係の学部を受験したい人には、一読をお勧めします。
【引用文献】
佐藤淑子(2009) 『日本の子どもと自尊心 自己主張をどう育むか』 中央公論新社
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■■■PROFILE■■■
池田 善英(いけだ よしひで)
ビジネス心理科 准教授。文学修士。
担当科目/心理学概論
専門分野/社会心理学。
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