| 2009/06/01 |
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【第80回】将来就きたい職業、就いて欲しい職業
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ランドセル素材として人工皮革久ラリーノを供給している化学メーカーの㈱クラレは、1992年から毎年その春小学校に入学するためクラリーノランドセルを購入した全国の子どもとその親にアンケートを行い、子どもが将来就きたい職業と親が将来子どもに就かせたい職業を調査している。
(http://www.kuraray.co.jp/enquete/occupation/2009/)
2009年4月の調査結果では、男の子の1位は「スポーツ選手」、女の子の1位は「パン・ケーキ・お菓子屋」であり、子ども達の憧れの職業は11年間連続して変わっていない。一方で、変化があったのは親の回答である。男の子に就かせたい職業では92年の調査開始以来、安定した職業として1位を続けていた「公務員」が初めて2位に退き、スポーツ選手が1位に、女の子に就かせたい職業では昨年9位・一昨年12位だったパン・ケーキ・お菓子屋が1位になった。男女ともに子どもの就きたい職業と親が就かせたい職業の1位が初めて同じになった。先行き不透明な時代だからこそ子どもの夢がかなうことが一番!という親心がうかがえる、と調査者はコメントしているがちょっぴり切ない。興味深いのは「職人」に対する回答の変化である。男の子に関して、就かせたい職業で92年18位、就きたい職業で23位と低い位置を占めていたが、長引く不況のせいか手に職を付けたいという職人人気が高まり、2000年に就かせたい職業5位、就きたい職業3位と急増して以降、上位に定位置を占めるようになっていた。今年はついに「警察官」「運転士」「消防士」といった市民のために活躍する公的な職業を抜いて男の子の就きたい職業の第2位に躍進した。一方、女の子に関しても、就きたい職業として「芸能人・タレント」が3位に浮上し、「看護士」「保育士」「教員」といった資格は必要だけれど人の世話をしたり、人を育てる職業の順位を初めて抜き去った。さて、この子たちが成人する2025年の日本の姿が少し見えてきませんか。
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■■■PROFILE■■■
野口 禎一郎(のぐち ていいちろう)
ビジネス心理科教授。商学修士。
担当科目/経営学入門、現代企業概論、インターンシップ、キャリア開発、流行論、アパレル商品論、販売の心理、など。
専門分野/流通戦略論
(株)伊勢丹、ジャスコ(株)を経て(株)ブルーグラス代表取締役社長、イオン(株)執行役を歴任後、本学に。
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