| 2009/03/24 |
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【第77回】不況克服心得
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サブプライム問題に端を発した金融危機は世界同時不況に発展し、国内景気も深刻な影響を受けている。率直に言えば、世の中が変わってしまったと言ってよいほどの本質的な変化が起きている。かつて、イオン㈱名誉会長の岡田卓也氏から不況に遭遇した時、松下幸之助氏の不況克服心得を教えていただいた。「なんとしてもこの困難を突破するのだという強い執念と勇気が思いがけない大きな力を生み出す。」「厳しさに流されて判断を誤りやすい不況時こそ、改めて原点に返り、基本の方針に照らして進むべき道を定めよう。そこから正しい判断が生まれ、勇気と力が湧いてくる。」十か条からなるこの心得は、第一条の(不況またよしと考える)から始まり、第二次世界大戦敗戦後の荒廃を思えば今の不況など何でもない、とどんな時にも明るい気持ちと勇気を持つことの大切さから説いている。そして、「あせってはならない。無理せず、ちょっと一服しよう。腹を据えれば痛手も少なくなる。終わらない不況はない。」と元気付けてくれる。
第一条 「不況またよし」と考える
第二条 原点に返って、志を堅持する
第三条 再点検して、自らの力を正しくつかむ
第四条 不退転の覚悟で取り組む
第五条 旧来の慣習、慣行、常識を打ち破る
第六条 時には一服して待つ
第七条 人材育成に力を注ぐ
第八条 「責任は我にあり」の自覚を
第九条 打てば響く組織づくりを進める
第十条 日頃からなすべきをなしておく
「上がったものは下がる、下がったものは上がる。株も土地もそういうものだ。」「赤字を出したら道路を歩く権利は無い。道路は血税で出来ているのだ。」「源泉徴収を止め直接自分で納税するようにしたら皆税金の使途に注意が行くようになり政治が変わるのだが。」等々・・・岡田名誉会長にご教示頂いた一言一言を有り難く思い出す。下を向かず、目を上げて胸を張って歩こうよ。
(参考)
PHP総合研究所 経営理念研究本部編「松下幸之助 不況克服の心得十か条」
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■■■PROFILE■■■
野口禎一郎(のぐち ていいちろう)
ビジネス心理科教授。商学修士。
担当科目/経営学入門、現代企業概論、インターンシップ、キャリア開発、流行論、アパレル商品論、販売の心理、など。
専門分野/流通戦略論
(株)伊勢丹、ジャスコ(株)を経て(株)ブルーグラス代表取締役社長、イオン(株)執行役を歴任後、本学に。
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