| 2009/01/05 |
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【第71回】新しい年、新しい心
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今の世界同時不況を考える時必要なことは、根っこから今までの常識と価値観を断ち切ることだと思います。
主原因の一つは、「資源は有限であるという共通認識」、すなわち、資源は無限であるという産業革命以来の前提の破綻です。4R(Reuse・Refuse・Recycle・Reduce)運動定着が代表例です。
二つ目は、「額に汗することの確かさの再認識」です。証券化ビジネスやレバレッジなど虚業の危うさが露呈しました。利益偏重の風潮の見直しが始まりました。物を作ることの大切さに目覚め、第一次産業(農・林・水・蓄)が未来産業としてクローズアップされています。今迄、外に向いていた意識は内に向き、(家族とのふれあい)や(友との絆)あるいは(心の持ち方)に価値を見出す時代が到来しました。生き残り戦略は①“切り口で一番を作ること” だと思います。人真似でないオリジナリティを持つことが力です。マーケットが良い時は分散し企業はどこも成り立ちますが、マーケットが縮小する時は集中するので企業は淘汰されるのが経済の鉄則です。②“暮らしの目的を追求すること”。物の保有が暮らしの質を規定した時と異なり、物以外の幸せを知ることの大切さに皆気付いています。③“個別対応すること”。流通もメディアもマスが廃れパーソナルな手法に入れ替わっています。
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ということで、今日は2009年を考える上で有益かつ素敵なYUE TUBEを二つ紹介します。
①1984年アメリカ大統領選のレーガン再選キャンペーン“It’s Morning Again in America”の60秒CMです。当時のアメリカは国家としてかなり自信を失いかけていた時で、このCMは人々に希望を与えて祖国をもう一度信じようと思わせた歴史的なものです。Hal Riney(1933~2008、ニューヨークのマジソンアベニュー中心の広告スタイルに対して、明るく朴訥で希望を忘れないウェストコーストスタイルを確立した広告クリエーター)の名作で、本物のプロが作り上げる質の高さは今の日本にこそ求められていると思います。
http://jp.youtube.com/watch?v=EU-IBF8nwSY
②もう一つは、赤塚不二夫告別式におけるタモリの弔辞です。白紙の弔辞で話題になりましたが、そんなことより、「これでいいのだ」という意味の解説が今の日本の処方箋になっていることに驚きました。
http://www.youtube.com/watch?v=EEbcF__-jSo
「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)は辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁盛、丑(うし)はつまづき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる。」干支に絡んだ相場の格言もここへ来て大番狂わせ。「新しい年、新しい心。」世界で、日本で、学校で、家庭で、・・・あちこちで新しい息吹が始まっています。
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■■■PROFILE■■■
野口禎一郎(のぐち ていいちろう)
ビジネス心理科教授。商学修士。
担当科目/経営学入門、現代企業概論、インターンシップ、キャリア開発、流行論、アパレル商品論、販売の心理、など。
専門分野/流通戦略論
(株)伊勢丹、ジャスコ(株)を経て(株)ブルーグラス代表取締役社長、イオン(株)執行役を歴任後、本学に。
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