| 2008/09/30 |
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【第60回】変わり行く日本語~カタカナ語~
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言葉が時代とともに変わっていくということは、昔から言われていました。700年程前の鎌倉時代に書かれた『徒然草』の中でも吉田兼好が「何でも古い時代のものは、良かったなあ。現代のものは、いやに下品になっていくようだ。」「手紙の言葉でも昔書いたものは素晴らしかった。普通に喋る言葉でもいやな感じになっていくようだ」(22段)と言って、言葉の変化を嘆いたことは有名です。
良し悪しは別として、私たちが生きる現代は、兼好の時代より変化が急速で、日本人が日本語を理解できないという不思議な現象が起こっています。その一つが、カタカナ語といわれる日本語です。分かっていそうで分からない、そういうカタカナ語が今の日本に溢れています。以下に、身近なカタカナ語を8つほど挙げてみました。あなたは、どのくらい理解できますか?
①リサイクル ②インターンシップ ③シスアド ④インフォームドコンセント
⑤コラボレート ⑥ガバナンス ⑦コンテンツ ⑧アーカイブ
調査によると、こうしたカタカナ語に対する理解度は、極端に低いという結果が出ています。そこで文化庁では「『外来語』言い換え提案」というものを出しました。たとえば、上記のカタカナ語を、次のように言い換えようという提案です。
①再資源化 ②就業体験 ③システム管理者 ④納得診療
⑤共同制作 ⑥統治・管理 ⑦内容 ⑧保存記録
ただ、こうした言い方も、私たちにはあまりピンときませんね。では、いったいどうなっていくのでしょうか。…実は、誰にも分からないのです。言葉の変化は、誰かが強制できることではありません。まさに、時代が作り上げていく生き物のようなものなのです。
みなさんが大人になって社会人として活躍する頃、ここに書いたようなカタカナ語がどのように淘汰され、どのように定着していくか…今の時代の流れからすると少なくとも5年後には新しい展開が見えてくるような気がします。私たちの使っている言葉の変化を感じながら、その変化を見守り育てていくことをぜひ楽しんでみてください。
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■■■PROFILE■■■
ビジネス心理科 准教授。文学修士。
担当科目 日本語表現法 プレゼンテーション論 プレゼンテーション演習A ビジネス表現トレーニングなど。
専門分野 日本文学における表現研究
主な著書 『別離・一路』『金子みすゞの世界』『斎藤茂吉』など。
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