| 2008/09/08 |
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【第57回】日本映画の素晴らしさ―「西の魔女が死んだ」、「明日への遺言」―
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時代を肌で感じる方法の一つが、映画を観ることです。今、特に最近の日本映画が素晴らしいと、感じています。
「西の魔女が死んだ」は、中学生・高校生に絶対お勧めです。登校拒否の孫に祖母が言います。
“自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思うことはありませんよ。ハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、誰が白熊を責めますか。”
美味しいワイルドストロベリージャムの作り方、ゆっくり眠れるおまじない、人は死んだらどうなるのか、草や木が光に向かって伸びていくように魂は成長したがっているんです・・・見終わって心に温かな明かりが灯り、いつまでも“I know”という言葉が残ります。生きるうえで大切なレッスンを受けたことに気付くでしょう。
「明日(あした)への遺言」は、高校生・大学生にお勧めです。本物の人間の品格に直接触れることが出来ます。人間は、見るもの触れるものに似ますからこの映画は時々見直す価値があります。重いテーマなので、日を空けず「母べえ(かあべえ)」を観ると、こころのバランスが取れます。
「西の魔女・・」の主題歌・手嶌葵(てしまあおい)さんの「虹」も、「明日への・・」の主題歌・森山良子さんの「ねがい」も、静謐な曲です。(注)私は加古隆さんのリサイタルをサントリーホールまで聞きに行ってしまいました。
一方、「ポニョ」は、絵を楽しむ映画で、特に波のシーンはインパクトがあります。しかし、内容は??。宮崎駿監督作品は、「風の谷のナウシカ」を後援した関係で、最初から観ていますが、巨匠といえども常に時代にチューニングし続けるのは、難しいものです。
注:「BGMが大きいほど、客の酒量が増加する」というデータに基づいて、いまだに大声、大音量で接客している居酒屋がありますが、時代は静謐な環境を求め始めていると感じているのですが。
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■■■PROFILE■■■
野口禎一郎(のぐち ていいちろう)
ビジネス心理科教授。商学修士。
担当科目/経営学入門、現代企業概論、インターンシップ、キャリア開発、流行論、アパレル商品論、販売の心理、など。
専門分野/流通戦略論
(株)伊勢丹、ジャスコ(株)を経て(株)ブルーグラス代表取締役社長、イオン(株)執行役を歴任後、本学に。
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