| 2008/09/01 |
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【第56回】働く人のメンタルヘルス①~助けを求めることの難しさ~
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平成19年度の統計によれば、日本の自殺者は3万3093人と10年連続で3万人を超えました。また働き盛りの30歳代の自殺者は、過去最多となっています。
自殺の原因は様々ですが、中には職場のストレス、過労、失業など仕事に関連する原因が少なくないため、働く人のメンタルヘルスの問題は喫緊に取り組むべき社会的な課題となっています。働く人のメンタルヘルスの悪化は、もちろん当事者にとってとてもつらい体験ですが、企業にとっても結果としてパフォーマンスの低下につながります。したがって、従業員のため、そして会社のためにも従業員のメンタルヘルスの増進を図ることは、とても大切です。
「もっと早く誰かに相談してくれればよかったのに・・・」とは、自殺などの問題が起こったときによく聞かれる言葉です。
私たちは悩みや問題を抱えたときに、様々な方法で対処しています。対処方法の一つに誰かに助けを求めるということがあります。確かに、問題が悪化する前に誰かに助けを求めていれば、結果が大きく変わっていたかもしれません。しかし、誰かに助けを求めることは、必ずしも容易なことではありません。「助けを求めたら、自分の能力を低く評価されるのではないか」、「助けを求めても、きっと真剣に対応してくれないだろう」、「自分の問題は自分で解決したい」、「周りの人に迷惑、心配をかけたくない」などの考えが、助けを求めることを躊躇させてしまいます。
このような、“助けを求めることに対して、当の本人がどのように考えているか”という観点から“援助の求めやすさ”を考慮に入れたメンタルヘルス対策が必要とされているのです。
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■■■PROFILE■■■
木村 真人(きむら まさと)
ビジネス心理科助教。博士(心理学)。
担当科目/性格の心理、家族関係の心理、心理学研究法、心理統計法など。
専門分野/カウンセリング心理学、学生相談。
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