| 2008/06/30 |
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【第48回】ビジネス心理科のおもしろ授業
~心理学研究法:相手の話を聞く時、どんな態度で聞きますか?~
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私が担当する1年生の必修科目に『心理学研究法』があります。この授業の目的は、心理学的な研究手法を学び、ビジネス場面でいかせる技術を身につけることです。そのために、この授業では実際に研究を体験しながら学ぶことを大切にしています。
さて、研究方法の一つ、『実験法』を取り上げる授業では、「話の聞き手の態度が、話し手の聞き手に対する印象に及ぼす影響」を検討するために、学生が実際に実験の参加者となって実験法を体験します。聞き手の態度の違いによって、その人の印象は変わるのでしょうか?
タレントの柳原可奈子さんが真似をする女子高生の会話を見ると、とてもよく観察して女子高生の特徴を捉えているなと感心します。自分が一生懸命に話をしているのに、相手が携帯電話を見ながら相槌をうち、さらに気のない返事をしたら、話し手の気分はよくありません。私も、授業で説明している時に学生が横を向いたり、話していると、なんだかとても寂しい気持ちになります。
そこで、授業では次のような実験を行いました。まず、学生に聞き手役と話し手役のペアになってもらいます。話し手役には、「家から学校までの通学経路やそのときに見える風景」について1分間話すように指示します。一方、聞き手役には、話し手役にわからないように、私からある指示を出します。その指示とは「時間を気にしながら、ちらちら時計を見て話を聞いてください」ということ。その指示に従って、学生は携帯電話を開いて何度も何度も時間を見たり、腕時計をちらちら見たりしながら相手の話を聞いています。
では、実験の結果はどうだったのでしょうか・・・、正確に判断するために統計的な手法を用いて分析した結果、「相手に視線を合わせて、相槌をうって話を聞く」ように指示した場合より、「時間を気にしながら、ちらちら時計を見て話を聞く」ように指示をだした方が、聞き手の印象はマイナスに評価されていました。
みなさんは、普段相手の話を聞く時、どんな態度で聞いていますか?
学生に自分自身の日ごろの行動を振り返ってもらうことが、実はこの授業のもう一つの目的でした。
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■■■PROFILE■■■
木村 真人(きむら まさと)
ビジネス心理科助教。博士(心理学)。
担当科目/性格の心理、家族関係の心理、心理学研究法、心理統計法など。
専門分野/カウンセリング心理学、学生相談。
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