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2007/09/05
河上繁樹 著『江戸のダンディズム・男の美学』(青幻舎)
松本純子先生(幼児教育科)


 いつの世も、人は、ダンディ・伊達(だて)・粋(いき)・通(つう)と言われる「格好よさ」を求めます。その時代の価値観によって「格好よさ」の流行はありますが、時代や場所で変化しない不易もまた存在します。粋な生き方を志すのであれば、まず、先人の智恵に学ぶことが第一です。中でも、磨き抜かれた日本文化が咲き誇っていた江戸時代はよき手本が溢れています。たとえば、色の豊かさがあげられます。黒といっても、藍を下染めして墨をかけた藍下黒・紅を下染めした黒紅・やまももの樹皮で濃く染めてから鉄媒染した憲法黒など様々なバリエーションがあり、深みのある黒が好まれたということです。ちなみに茶色については48種も色調があったとのこと、なんという感性でしょう。また、装い方についても「誰も気づかず、振り向かないところに凝るのが粋」という考え方で、刀の目貫(めぬき)や小柄(こづか)、鍔(つば)・印籠(いんろう)や根付(ねつけ)・着物の裏地などに施された見事な図柄や細工は、江戸人の粋の象徴のように思われます。
 この本は、こうした先人の機知と技を美しい写真でじっくりと観ることができ、まさに魅惑に満ちた江戸カルチャーを堪能できる1冊です。江戸時代に思いを馳せながら、次第に自分らしさとは何かを考えさせられる楽しい読書タイムが展開すること間違いなし!

<図書館の所蔵>
『江戸のダンディズム・男の美学』河上繁樹著(383.14||Kwa/1階書架)



 
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