言コミの「観光地理」の試験では、学生が毎年、制限時間50分で多くの問題を解くことに挑戦しています。今年は411題出題されました。平均点は189点。最高点は271点でした。国内旅行業務取扱管理者試験対策の夏期講座の受講者には、答案を返却して、試験対策に役立ててもらっています。今年も合格者が出るように、教員・学生ともに現在がんばっています。
さて、地理の勉強の一助として、長野県のどこに何があるかを覚える見取り図を紹介しましょう。観光スポットが多すぎて、県全体の地理を頭に入れるのは難しいのですが、左の見取り図のように、中心を頭に入れて放射線状に位置を認識すると、覚えやすいのです。 見取り図の中心の空欄には、左から順に「松本・浅間温泉・美ヶ原」を書き入れます。浅間温泉は、名前から浅間山を連想して、その付近にあるものと勘違いする向きもありますが、実は松本市街の北東に位置します。特記して覚えておくと、後々間違いが防げて便利です。 中心から西(西南西)に向かうと、乗鞍岳があります。その北北東には三千メートル級の山々として、槍ヶ岳・穂高岳がそびえます。北から順に「槍(やり)・穂(ほ)・乗(のり)」と並んでいると覚えておくと良いでしょう。 中心から北西に進むと白馬(しろうま)岳に、北へ進むと蕎麦で有名な戸隠高原に突き当たります。 北東に進んでいくと、県庁所在地長野・小京都である飯山(島崎藤村『破戒』の舞台)・野沢温泉の順に現れてきます。 東側は三方に分けて覚えます。東北東の方向に軽井沢、東には佐久盆地、東南東には八ヶ岳やその南西の富士見高原があります。 中心から北西の方向が木曽方面・木曽山脈(中央アルプス)方面となります。ちなみに北西の県境、白馬岳を通って乗鞍岳あたりまでが北アルプス、八ヶ岳から山梨県小淵沢方面のルートをまたいで向かい側、南東の県境(甲斐駒ケ岳や赤石山脈)が南アルプスです。 南方面は、だんご三兄弟で記憶するのが効果的です。いちばん上の団子が諏訪湖です。二番目の団子は伊那盆地で、東には桜の名所・高遠があります。下の団子は南信州の中心・飯田。だんごを貫く串は、天竜川です。天竜川は諏訪湖を水源として、静岡県で海に注いでいるのです。
この見取り図を覚えると、飯山と飯田の混同も避けられますし、例えば「上高地」は穂高岳の南、松本の西のあたりに位置することも、脳裏に地図を描きつつ記憶する手だてとなります。皆さんも活用してみてください。 わだ こういちろう(観光担当 准教授)
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