東京成徳短期大学 TOKYO SEITOKU COLLEGE Mind・Children・Communication
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2009/08/03
2009 Open Campus No.3 言コミ報告<体験授業x3>!(8/2)


◇ディズニーランドの意外な話 -レジャー産業- (藤田 洋治 先生)
テーマパークとして、日本ではほとんど一人勝ちと言ってもいいようなTDRの、その集客のための工夫を知ることは、単にレジャー産業としてだけではなく、接客産業にも大いに関連することだと思います。

例えば、JRの舞浜駅からTDRに向かう道路には、普通の駅前のような求人広告などがほとんどありません。これも、工夫なのです。夢の国の入り口、アプローチから夢に向かってもらいたいという工夫です。そして、ワールドバザールの建物も、1階と2階、3階の建物の大きさを変えています。9:8:6という比率です。上に行くほど小さくなっていますから、下から見ると、全体が大きく見えるようになっています。

この工夫は、例えばシンデレラ城が入場した時は遠くに大きく見え、帰るときには意外に出口が近く感じられる、そんな効果をも生み出しています。これらは、ウォルト・ディズニーが映画を作っている時の技術を応用したものですが、こんな小さなところにも遊びに訪れた客(ゲスト)にいかに楽しんでもらうかを考えているのです。

さて、よく言われる特徴・不思議なことですが、ディズニーランドには鏡がない、時計があまりない、敷地内から外の風景が見えない、落葉樹がない、自動販売機を置かない、などは、夢の国であるための、日常を忘れるための工夫です。そして、来客をゲストと呼ぶ、ごみが落ちていない、行列はジグザグに作る、などは、少しでも満足してもらうための配慮です。

そして、テーマパークを考える際に大切なのが、飽きられない工夫。ディズニーランドは、今年の4月15日、『モンスターズ・インク ライド&ゴーシック』を導入しました。常に変っていくのが宿命です。そういう意味で、『ディズニーランドは常に未完成』でもあるのです。授業では、15年前の東京ディズニーランドの地図を用意して、現在といかに違っているかを、見てもらいました。「変っていく」努力は、人気があればこそ難しいのですが、前向きに常に変化しようとしているところに、このテーマパークの強さがあると思います。



 


◆ことばの不思議:日本語と英語の意外な類似点 (大和田 栄 先生)

日本語と英語というのは、表面的には、単語も違えば、発音も随分違っていますが、両者とも「人間のことば」ですから、様々な点で共通点があるのも事実です。その一つが、言葉には「構造」がある、ということが挙げられます。つまり、書いた場合なら、左から右へとただただ並んでいるのではなく、結びつきが強いものや、そうでないものがあったりする、というようなことがあります。

例えば:

(a) 子供が好きなおばさんが来た。
(b) 太郎は自転車で逃げた花子を追いかけた。
(c) 父は弟に自分の部屋で勉強させた。

という文は、結びつきの強さ・弱さによって、2通りの意味解釈ができますよね。(オープンキャンパス参加の皆さんにはその場で考えてもらい、プリントも配布しましたが、お約束取り、多義の説明は最後に記してきます。不参加だった人もまずは自分で考えてみてください。)

こういったことは英語でも同じで、例えば、次の文はいずれも多義の文(構造的に2通り以上の意味解釈ができる文)です。[答えは一番下を見て下さい。]

(d) old men and women
(e) The chef fed her dog cookies.
(f) The teacher asked me for more common nouns.
(g) Mary has fried chicken for dinner.
(h) Flying planes can be dangerous
(i) I didn't marry her(,) because I loved her.(書いた場合にはカンマの有無で区別されます。)

こういった「構造を持つ」ということの他に、日本語と英語の見過ごせない共通点として、「語順」を挙げることができます。「語順が似ている」というと、ちょっとびっくりするかもしれませんね。

花子は 昨日 公園で 姉と一緒に テニスを した。
Hanako played tennis with her sister in the park yesterday.

確かに、主語が先頭に来ていること以外は、全然似ていない、なんて声が聞こえてきそうですが、よく見てみると、主語を除いて、ちょうど反対の語順になっていることに気が付きませんか?

昨日(1) 公園で(2) 姉と一緒に(3) テニスを(4) した(5)。
played (5) tennis (4) with her sister (3) in the park (2) yesterday(1).

細かい部分でも:

「公園 → 」と「in ← the park」
「姉 → と一緒に」と「with ← her sister」

とか。

これは、色々調べてみると、単なる偶然とは言えず、色々なところで、日本語と英語にはこういった関係が見られます。

例えば、住所や名前などを考えてみて下さい。

東京都北区十条台1-7-13 → 1-7-13, Jujodai, Kita-ku, Tokyo
おおわだ さかえ → Sakae Ohwada
樋口 教授 → Professor Higuchi

こういったことに少し意識してみると、英語の学習も、色々と見えてくるところがたくさんあると思いますよ。


◆日本語多義文
(a) 「子供がおばさんのことを好き」と「おばさんがお子供のことを好き」の2通り
(b) 「自転車で逃げた」のか「自転車で追いかけた」のかの2通り
(c) 「自分」というのが、「父の部屋」なのか、「弟の部屋」なのかの2通り

◆英語の多義文
(d) andがつないでいるのが、何であるかの違い。或いは、oldが修飾しているのが、men and womenなのか、menなのかの違いといっても同じ。
1) old [men and women](おじいさんとおばあさん)
2) [old men] and [women] (おじいさんと女性)

(e) feed (fedは過去形)は2つの目的語が後続し、「~に~をあげる」
The chef fed [her] [dog cookies].(彼女に犬のクッキーをあげた)
The chef fed [her dog] [cookies].(彼女の犬にクッキーをあげた)

(f) ポイントは最後の3つの単語。
[more common] [nouns] → commonの比較級のmore common
[more] [common nouns] → manyの比較級のmore + common nouns(普通名詞)

(g) friedが動詞なのか、形容詞として機能しているかの違い
Mary [has fried] chicken for dinner.(fryの現在完了形:鳥を揚げた)
Mary has [fried chicken] for dinner.(fried chickenがひとかたまり)

(h) flyingのing形がポイントで、現在分詞か動名詞かの違い。
「飛んでいる」という意味でplane(飛行機)を修飾する場合が1つ(飛んでいる飛行機)。もう一つは、ing形で「~すること」という意味になる動名詞の場合(飛行機を飛ばすこと)。

(i) 否定のnotがどこまでを打ち消すかの違い
I didn't [marry her], because I loved her.(「彼女と結婚した」を否定→私は、彼女の結婚しませんでした。なぜなら、彼女のことを愛していたからです。)
I didn't [marry her because I loved her.](「愛しているという理由で彼女と結婚した」を否定→愛しているという理由で彼女と結婚したのではない。)



 


◇写経に親しむ (樋口 信夫 先生)

天平写経の名品に隅寺心経があります。弘法大師が書いたと伝えられているものの弘法大師(空海)は平安初期の人ですから明らかに違います。書に限らず優れたものがあると空海が創作したとか発見したとか言い伝えられてしまうのはよくあることです。空海という人物の偉大さがそうさせるのでしょう。

隅寺心経、実は天平時代の写経生(写経を専門職とする人)の手によるものです。当時、仏教は国の政治政策を大きく左右しました。ですから写経は国を挙げての一大事業となっていました。写経生は国のため仏教のため、祈りを込めて写経をしたのでしょう。その後のどの時代の写経と比べても、その形の確かさ、清さ、強さは群を抜いています。

般若心経は字数もさほど多くなく、写経入門の対象としては、最適と言えるでしょう。ほとんどの写経は1行に17文字が入ります。細い罫の間に小さいな字で17文字入れるのは慣れるまでは相当苦労します。それで今日の体験授業では、特別の写経用紙を用意しました。よく見なければわからないような小さな点が一行に16個ずつ等間に印刷してあります。この点を目印として書けば17文字は楽に入ります。慣れてきたら正式の用紙にも挑戦してみましょう。



 
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